新着情報

カテゴリー:
医院ブログ

歯科 保存科 1

手始めに 保存科の中で 歯冠修復学 について 本日は解説します

歯科健診で C1 C2 と聞いたことがあると思います。

これは 齲蝕歯(むし歯、Cries)のC でC0 C1 ~ C4まであり むし歯の進行の程度を表しています。

数字が小さいほど初期の虫歯で 数字が大きくなるほど進行しています

むし歯 というと 黒い! と思っている方も多いでしょう しかし初期う蝕は 艶消しの白 です。 艶消しの白 から始まり だんだん茶色 さらに進むと 黒くなっていきます。黒くなっていたら もうかなりむし歯が進んでいると思って頂いてもいいでしょう!

C0 C1 C2くらいまでで 歯の表面のエナメル質~象牙質に至ったくらいまでの虫歯を治療するのが 歯冠修復学のテリトリー!

まだ神経(歯髄)に到達していない範囲です。簡単に言えば 比較的小さいむし歯を削って詰める! というわけです。

ただし C0は・・・ 判断が難しいです。 削るのはもったいない?程度で、よく磨き その際 フッ素入りの歯磨剤を有効に使う あるいはMIペーストという歯のミネラルパックを使用することで 初期う蝕が治る可能性もあります。 しかし・・・「磨いている」のと 「磨けている」のとではまったく違います。そもそも100%磨けていればむし歯になりません。 残念ながらたとえC0 C1でもむし歯になってしまったあなた。 あなたの歯磨きは不合格です! まず歯科医院でブラッシング指導を受けましょう!

C1 C2のむし歯となると いよいよ削ることに(涙) 初期の小さいむし歯と言っても 歯のどの部分か どの程度深いか 前後の歯 かみ合う歯の状態などによって 詰める材料が 金属 コンポジットレジン(合成樹脂) 充填用セメントなどがあり、歯科医はその材料の特性を考えながらどれを使うか決めます。昔はアマルガムという材料がありましたが 今は生産中止でありません。

見た目はレジンが最も良く 世界の中でも日本は最も多くレジンを使用している国だと言われています。 海外ですと充填用セメントが多いようです。もちろん金属も多く使われておりますが 見た目がね~!? 使用材料によって削り方も違い レジンが最も削る量が少ないと言えるでしょう。反対に金属修復が最も削る量が多いですが 強度は強く 上に書いた通りその歯の状況により選択されます。

治療を受ける方は 削る前に担当医師にその辺の説明を求めるのも良いでしょう!

ページトップへ